「クリプトは強いけど、ドローンを飛ばしている間は本体が無防備になる」。この悩みは、実装された当初からずっと言われてきました。ピック率がなかなか伸びなかった大きな理由のひとつでもある。
シーズン31「Cipher」で、そのクリプトが大きく作り直されました。ドローンはクールダウン制からバッテリー制に変わり、EMPは1ボタンで撃てるようになっています。数字だけ並べられても、プレイにどう影響するのかはつかみにくいのではないでしょうか。
SNSでも「ようやく使いやすくなった」と喜ぶ声と、「ドローンを置いておけなくなったのは痛い」と心配する声に分かれています。そこで本記事では、Apex クリプト リワーク 変更点を公式パッチノートと海外メディアの報道をもとに整理し、立ち回りがどう変わるのかを考えていきます。
先に結論
- ドローンは25秒のバッテリー制になった。電池が切れると回収され、回収後すぐに飛ばし直せる
- ドローンが見つけた敵には8秒間マークが付き、壁越しでも見える。ドローンが壊れてもマークは残る
- アルティメットのEMPは1ボタンで発動できるようになった。自分のEMPで自分がダメージを受けることもなくなった
- 新しいアップグレード「Charged Up」はバッテリーを+10秒、「Got Eyes On You」はマークを12秒まで延ばす
クリプトのリワークを理解するための基礎知識

細かい変更点を見る前に、クリプトがこれまでどんなキャラだったのか、なぜ作り直しが必要だったのかを簡単に振り返っておきます。前提がわかっていると、今回の変更がどこを狙っているのかがかなり見えやすくなるはずです。
リワーク前のクリプトの基本性能
クリプトは偵察を得意とするリコン(偵察)クラスのレジェンドだ。戦術アビリティで監視ドローンを飛ばし、上空から敵の位置を探る。アルティメットはドローンを中心にEMPを放ち、範囲内の敵のシールドを削って動きを遅くする技である。
ただ、ドローンを操作している間は本体がほとんど動けず、詰められると簡単にやられてしまう。さらにEMPはドローンを飛ばしていないと撃てなかったため、とっさに使いにくいという弱点もありました。
用語の簡単な説明
- リワーク:数値を少し変えるだけでなく、アビリティの仕組みそのものを作り直すこと
- クールダウン:アビリティを使ったあと、もう一度使えるようになるまでの待ち時間
- バッテリー制:決まった時間だけ使えて、時間が来ると自動で終わる仕組み
- マーク:見つけた敵に目印を付け、チーム全員に位置を知らせる機能
- 射線:撃つ側と相手の間に障害物がない状態のこと
シーズン31「Cipher」の全体像
今回のリワークはシーズン31「Cipher」で行われました。シーズン開始は2026年11月3日で、公式パッチノートはその前後に公開されています。クリプト以外にも、ライフラインとレヴナントの強化、ローバとアクセルの調整、アキンボウィングマンの追加など、大きな変更がいくつも入ったシーズンです。
ランクマッチでは、ダイヤモンド以上でレジェンドをBAN(使用禁止)できる仕組みが入り、BAN数は2体となっています。事前のロードマップでは3体と案内されていたため、古い情報には注意してほしい。
Apex クリプト リワーク 変更点の一覧
ここからが本題です。変更点をアビリティごとに分け、まずは一覧表で全体を確認しましょう。気になる項目がある人は、表のあとの各見出しから読んでも問題ありません。
| 項目 | 変更内容(本記事執筆時点) | 区分 |
|---|---|---|
| ドローンの稼働 | クールダウン制から25秒のバッテリー制に変更 | 調整 |
| 回収と再展開 | 回収にかかる時間は6秒で、そのあとすぐに再展開できる | 強化 |
| 敵のマーク | 周囲360度を探知し、8秒間マーク。マークのクールダウンは4秒。壁越しでも見える | 強化 |
| EMPの発動 | 1ボタンでドローン展開からEMP発動まで行える | 強化 |
| EMPの効果 | 射線が通っていればシールドに大ダメージ+強い減速、通っていなければ50ダメージ+弱い減速 | 調整 |
| EMPの自傷 | 自分のEMPで自分がダメージを受けなくなった | 強化 |
| 味方に向かう際の加速 | アップグレードではなく基本性能に。ただし効果はわずかに弱くなった | 調整 |
| アップグレード | 「Hackathon」がなくなり「Charged Up」(バッテリー+10秒)に。「Got Eyes On You」はマークを12秒に延長 | 調整 |
| オリンパスのボクシングリング | リング内では武器を使えなくなった | ナーフ |
戦術アビリティ(監視ドローン)の変更
25秒のバッテリー制になった
一番大きな変更はここだ。これまではクールダウンが終わればドローンを出し、壊されなければずっと飛ばしておけた。今回からは25秒たつと自動で回収される。
「ずっと置いておけなくなったのは弱体化では?」と感じる人もいるでしょう。しかし、回収にかかる6秒が終わればすぐにまた出せます。そのため「長く置いて見張る」使い方から、「短い時間に何度も飛ばして情報を取る」使い方に変わったと考えるのがわかりやすいと思います。
マークの性能が上がった
ドローンは周囲360度を探知し、見つけた敵に8秒間のマークを付けます。マークは壁越しでも見え、ドローンが回収されたり壊されたりしても消えません。マークのクールダウンは4秒なので、25秒の間に何度も更新できる計算になります。
ここが今回の変更で特に大事なポイントかもしれない。以前は、ドローンを撃ち落とされた瞬間に情報が途切れていました。これからは、落とされる直前に付けたマークが味方の攻撃につながるようになるのである。
見張りモードの情報について
シーズン開始前の一部報道では、味方に警告を出す「Sentry Mode(見張りモード)」という名前の機能が紹介されていました。ただ、筆者が確認できた公式パッチノートの範囲では、この名前ははっきりとは確認できていません。実装されているかどうか、どういう仕様なのかは要確認としておきます。
アルティメット(ドローンEMP)の変更
1ボタンで撃てるようになった
これまでのEMPは「ドローンを出す」「ドローンの位置まで飛ばす」「発動する」という手順が必要だった。リワーク後は、ドローンをしまっている状態でもボタン1回で展開から発動まで済みます。
敵に詰められた場面ですぐシールドを削れるようになったのは、かなり大きい。以前は「EMPを撃とうとしている間にやられる」という失敗がよく起きていました。この変更で、そうした失敗はかなり減るでしょう。
射線で効果が変わるようになった
EMPのダメージと減速の強さは、射線が通っているかどうかで変わります。射線が通っている敵にはシールドに大きなダメージと強い減速、遮蔽物の裏にいる敵には50ダメージと弱めの減速、という仕組みです。
なお、射線が通っている場合の具体的なダメージ量は、確認した範囲では数値が書かれていませんでした。「シールドを全部削る」と説明しているメディアもありますが、正確な数値は要確認です。
自分のEMPで自分がダメージを受けなくなった
自分のEMPに巻き込まれて自分のシールドが減る、という問題もなくなりました。目立たない変更ですが、近距離で戦う場面ではありがたいはずです。
パッシブ・アップグレード・その他の変更
味方に向かう際の加速が基本性能になった
味方に向かって移動するときの加速効果は、アップグレードで取るものから、最初から使える基本性能になりました。その代わり、効果はわずかに弱くなっています。全員が最初から使えると考えれば、良い変更といえそうです。
新しいアップグレード
「Hackathon」はなくなり、「Charged Up」に置き換わりました。バッテリーが10秒増えるので、合計35秒までドローンを飛ばせます。もうひとつの「Got Eyes On You」は、マークの時間を8秒から12秒に延ばすアップグレードです。
数値について
ここで紹介している数値は、本記事執筆時点の公式パッチノートと海外メディアの報道をもとにしています。シーズン中のアップデートで変わることもあるので、最新の情報は公式パッチノートで確認してください。
リワーク後のクリプトで立ち回りはどう変わる?

変更点がわかったところで、実際の試合でどう使えばいいのかを考えてみます。ここからは公開されている情報とSNSでの意見をもとにした筆者の考えなので、参考のひとつとして読んでください。
強くなった場面と弱くなった場面
リワーク後は、戦闘前と戦闘中の情報収集がしやすくなったといえます。短い時間で何度も飛ばしてマークを付けられるので、敵とぶつかる直前に位置を確認する、という使い方がとても合っている。
一方で、物資を漁っている間に周りを見張らせる、安全地帯の境目で長く見張る、という以前の使い方はしにくくなりました。SNSで「置きドローンができないのはつらい」という声があるのも、こうした場面を想像してのことだと考えられます。
よくある失敗と直し方
バッテリーが切れるまで飛ばし続けてしまう
以前のクセで、何もない場所にドローンを飛ばし続けてしまう人は多いようです。それでは25秒がすぐになくなってしまう。何も見つからなければ自分で早めに回収し、次の場所へ出し直すほうが無駄がありません。
EMPを射線の通らない場所で撃ってしまう
壁の裏にいる敵を狙ってEMPを撃っても、効果は小さいほうになります。少し待って敵が遮蔽物から出たところを狙うか、味方が詰めるタイミングに合わせて撃つ。それだけでシールドを削れる量が大きく変わるはずです。
マークの情報を味方に伝えていない
マークは壁越しに見えて、ドローンが落ちても残ります。とはいえ、味方が見ていなければ意味がありません。「マークした方向に何人いる」とピンや声で伝えるだけで、情報の価値はぐっと上がるでしょう。
ほかのリコンキャラとの比べ方
シーズン31ではほかのレジェンドも調整されているため、強さの順位はまだはっきりしていません。シーズンが始まったばかりで、ピック率や勝率のデータもまだそろっていないからだ。数週間たってから、統計サイトや大会での使われ方を見て判断するのが安全でしょう。
リワーク前後の比較表
| 比較の観点 | リワーク前 | リワーク後 | 評価 |
|---|---|---|---|
| ドローンを長く置く | 壊されなければずっと置ける | 25秒(アップグレード後は35秒)で回収 | ナーフ |
| 何度も飛ばす | 壊されたらクールダウンを待つ | 6秒の回収後すぐに出し直せる | 強化 |
| 情報が残るか | ドローンが落ちると途切れやすい | マークが8〜12秒残る | 強化 |
| EMPの撃ちやすさ | ドローンを飛ばしている必要がある | 1ボタンで発動 | 強化 |
| 遮蔽物の裏の敵へのEMP | シールドに50ダメージ | 50ダメージ+弱い減速 | 調整 |
| 見張りモード | なし | 事前の報道のみ。公式では確認できていない | 注意 |
リワーク後のクリプトを使いこなすための練習ステップ

「変更点はわかったけど、何から練習すればいいの?」という人に向けて、段階ごとの練習方法をまとめました。いきなりランクに行くより、まずは感覚をつかむほうが近道です。
今日から試せる3つのステップ
- 射撃訓練場でバッテリーの長さを体で覚える:25秒でどこまで飛ばせるのか、回収にかかる6秒がどれくらいの長さなのかを実際に確認する
- カジュアルでマークを付けてから攻める練習をする:「マークを付ける → 味方に伝える → 攻める」という流れを1試合に何度も繰り返す
- EMPは味方が詰めるタイミングで撃つ:射線が通っている状態を意識し、相手が遮蔽物から出た瞬間を狙う
上達を確認するためのチェックリスト
- 交戦前に、ドローンで敵の人数を確認できているか
- 何もない場所に飛ばし続けて、バッテリーを無駄にしていないか
- マークを付けたあと、ピンや声で味方に伝えているか
- EMPで、射線が通っている敵を巻き込めているか
- アップグレードを「長く飛ばしたいか」「長く見せたいか」で選べているか
目安としては、1試合で「マークをきっかけに攻めた回数」を数えてみるのがおすすめです。回数が増えてきたら、新しいクリプトの強みを活かせている証拠だと筆者は考えています。
クリプトのリワークに関するよくある質問
Q. クリプトのリワークはいつから入っていますか?
A. シーズン31「Cipher」から入っています。シーズン開始は2026年11月3日です。
Q. ドローンは何秒使えますか?
A. 本記事執筆時点の情報では、基本は25秒です。アップグレードの「Charged Up」を取ると+10秒で、合計35秒になります。回収にかかる6秒が終われば、すぐにもう一度出せます。
Q. ドローンが壊されたらマークは消えますか?
A. 消えません。マークは8秒間(「Got Eyes On You」を取ると12秒)残り、壁越しでも見えます。
Q. EMPはドローンを出していなくても使えますか?
A. 使えます。ドローンをしまっている状態でも、1ボタンで展開から発動まで行えます。また、自分のEMPで自分がダメージを受けることもなくなりました。
Q. 見張りモード(Sentry Mode)は実装されていますか?
A. 事前の報道では紹介されていましたが、筆者が確認した公式パッチノートの範囲でははっきりしていません。要確認です。
まとめ:Apex クリプト リワーク 変更点のポイント
今回のリワークで、クリプトは「置いて見張る」キャラから「短い時間に何度も情報を取る」キャラに変わりました。25秒のバッテリー制、ドローンが落ちても残るマーク、1ボタンのEMP。どれも、昔からの弱点だった「ドローンを使っている間の無防備さ」と「EMPの撃ちにくさ」を直すための変更だと読み取れます。
その一方で、長く置いて見張る使い方はしにくくなり、見張りモードのようにまだ仕様がはっきりしない部分も残っている。強さの評価は、データがそろう数週間後にもう一度確かめるのが良いでしょう。まずは射撃訓練場でバッテリーの長さに慣れるところから始めてみてください。
シーズン31ではほかのレジェンドや武器にも大きな変更が入っています。同じカテゴリの記事もあわせて読んでみてください。
参考情報
- EA公式「Apex Legends: Cipher Patch Notes」(本記事執筆時点で確認)
- Apex Legends公式X(ApexLiveComms)シーズン31パッチノート告知(本記事執筆時点で確認)
- esports.gg「Apex Legends Season 31 patch notes」関連記事(本記事執筆時点で確認)
- GameRiv「Apex Legends Season 31 Patch Notes」「Designer Notes」関連記事(本記事執筆時点で確認)
- Game Rant「Apex Legends Season 31 Crypto Rework」関連記事(本記事執筆時点で確認)
- theclick.gg「Apex Legends Crypto rework」関連記事(本記事執筆時点で確認)

