Apex レジェンドのBANの仕組みを解説|対象になる行為から異議申し立てまで

ゲーミングヘッドセットとコントローラー

EAの公式フォーラムを見てみると、「身に覚えがないのに永久BANされた」「異議申し立てをしたのに何も変わらない」という書き込みがかなりの数あります。投稿した人の多くは、怒っているというより困っているように読めました。なぜBANされたのかも、次に何をすればいいのかもわからない。そんな状態なのでしょう。

その一方で、チート使用者への対応を「甘い」と批判する声も絶えない。BANが厳しすぎるという不満と、緩すぎるという不満が同時に出ているのは、仕組みの全体像が見えにくいからではないだろうか。

そこで本記事では、Apex レジェンドのBANの仕組みを公開情報をもとに整理しました。どんな行為が処分の対象になるのか。ランクの途中抜けとアカウント停止は何が違うのか。万が一BANされたら、どこに相談すればいいのか。プレイヤー目線で知っておきたい順番で解説していきます。

この記事を読む前に

BANの判定基準やペナルティの細かい数値は、運営が全部を公開しているわけではありません。また、シーズンごとに変わることもあります。本記事の内容は本記事執筆時点で確認できた公開情報にもとづいています。最新の情報は公式サイトやパッチノートで確認してください。

先に結論を言っておきます。BANされる原因で多いのは、不正ツールの使用、アカウントの売買や代行、ランクでの意図的な途中抜けの3つです。それぞれ処分の重さも手続きもまったく違うため、ひとまとめに「BAN」と考えないことが大切だ。

目次

Apex レジェンドのBANの仕組みを知るための基礎知識

このセクションのポイント

  • 「BAN」と呼ばれるものには、マッチング制限からアカウントの永久停止まで幅がある
  • 判定するのはアンチチートシステム、運営の調査、プレイヤーからの通報の3つ
  • 処分の種類によって、異議申し立ての窓口が違う場合がある

BANの種類と処分の重さ

プレイヤーの間では、「BAN」という言葉がかなり広い意味で使われています。たとえば、ランクで途中抜けして数分間マッチングできなくなった状態も、アカウントにまったくログインできない状態も、同じく「BAN」と呼ばれがちです。

けれども、この2つは中身がまったく違う。前者は一時的な制限で、時間が経てば自然に解除されます。後者はアカウント停止(サスペンション)にあたり、期間が決まっているものと、無期限の永久BANがある。

処分の種類 主な内容 重さ
マッチメイキング制限 途中抜けなどの後、一定時間マッチングできなくなる 軽度
RP(ランクポイント)の没収 ランクで途中抜けしたとき、獲得分がなくなり参加コスト分も差し引かれる 軽度
期間付きのアカウント停止 決められた期間、ゲームにログインできなくなる 中度
永久BAN アカウントが無期限で使えなくなる。チートの使用などが対象 重度

なお、PC版では「HWID BAN」という言葉もよく出てきます。HWIDとはハードウェアID、つまりパソコン本体を見分けるための情報のことだ。アカウント単位ではなく端末単位で制限がかかると話題になっていますが、どこまで適用されているかを運営がはっきり示した資料は見つかりませんでした。そのため、この点は不明・要確認としておきます。

BANを判定しているのは誰か

BANの判定には、大きく分けて3つのルートがあります。1つ目は、PC版で使われているアンチチートシステムEasy Anti-Cheat(EAC)です。EACはゲームと一緒に動き、不正なプログラムの痕跡を自動で探し出します。

2つ目は、パブリッシャーのEAと開発元のRespawnによる調査と処分です。チーミング(敵チーム同士が裏で協力すること)や迷惑行為のように、プログラムだけでは見分けにくい違反は、こちらで判断されていると考えられる。

3つ目はプレイヤーからの通報です。試合中や試合後に怪しい相手を報告すると、その情報が調査のきっかけになります。ただ、通報を受けてから処分が決まるまでの具体的な流れは公開されていない。何件通報されたらBANになる、といった基準を示す情報もありませんでした。

BANの対象になる行為をタイプ別に整理

赤い八角形のSTOP標識

基本がわかったところで、具体的にどんな行為がアウトなのかを見ていきましょう。ここでは、読者が「これは大丈夫?」と迷いやすい順に4つのタイプに分けています。

不正ツール・外部デバイス系

チートツール(オートエイム・ウォールハック)

もっとも重い処分につながるのがこのタイプです。照準を自動で合わせるオートエイムや、壁の向こうの敵が見えるウォールハックは、EACが検知する代表的な対象といえます。永久BANになる可能性が高いため、「ちょっと試すだけ」でも決して手を出してはいけない。

マクロ・入力変換デバイス

マクロとは、決まった操作を自動で繰り返す機能のこと。また、コントローラーとゲーム機の間に挟んでリコイル(撃ったときの反動)を自動で抑えるような入力変換デバイスも、コミュニティでたびたび問題になってきました。

Respawnはこうしたサードパーティ製デバイスへの対策方針を打ち出してきた経緯があります。とはいえ、どの製品が検知されるのか、処分の重さはどのくらいかといった細かい基準は、筆者が調べた範囲では公開されていない。「グレーだから大丈夫」と判断するのは危ないだろう。

アカウント・取引系

アカウントの売買・共有

高ランクのアカウントや、レアなスキンを持っているアカウントの売買は、利用規約に違反する行為です。それだけでなく、買った後に元の持ち主にアカウントを取り返されるトラブルも起きやすい。BANのリスクと詐欺のリスクを両方抱えることになるのが特徴です。

ブースティング(ランク代行)

他の人に自分のアカウントでプレイしてもらい、ランクを上げてもらう行為を「代行」と呼びます。代行を頼むにはアカウントを他人と共有しなければならないので、上で説明した規約違反にそのまま当てはまる。不正ツールを使う代行業者もいるため、頼んだ側のアカウントがBANされるという報告も見られます。

マナー・迷惑行為系

暴言・ハラスメント

ボイスチャットやテキストチャットでの悪質な暴言も、通報されれば処分の対象になりえます。罵り合いがヒートアップしやすいのはFPSにありがちなことです。しかし、熱くなった勢いでの一言でもアカウントに傷がつくおそれがあることは覚えておきたい。

チーミング

本来は敵同士のチームが手を組み、他のチームを一緒に倒す行為です。バトルロイヤルの公平さを根本から壊してしまうため、ランクでは特に厳しく見られています。

ランクマッチ系

意図的な途中抜け・回線抜き

ランクで負けそうになったときに、わざとネット接続を切って順位を守ろうとする行為が「回線抜き」です。2020年には、この手口を使ったプレイヤーに10,000分(約1週間)のBANが科されたと国内のゲームメディアが報じました。ただの途中抜けよりずっと重い処分になった例として、知っておく価値があるでしょう。

行為 主な判定ルート リスク
チートツールの使用 アンチチート(EAC)が自動で検知 重度
マクロ・入力変換デバイス 検知と運営の判断(細かい基準は非公開) 重度
アカウントの売買・代行 運営による調査 中〜重度
暴言・チーミング プレイヤーの通報と運営の調査 中度
ランクでの途中抜け システムが自動で判定 軽度

ランクで途中抜けしたときのペナルティ

コンセントから抜かれたプラグとケーブル

プレイヤーが一番身近に感じる「BAN」は、たぶんこれでしょう。回線が不安定で落ちてしまった、急な用事で抜けなければいけなかった。そういうときにどうなるのかを知っておけば、むやみに不安にならずに済みます。

ペナルティの中身

EAの公式ニュースで発表されたランクシリーズの説明によると、許されなかった途中抜け(アバンダン)には2つのペナルティがあります。ひとつは、その試合で得られるはずだったRPがすべてなくなること。もうひとつは、ランクの参加コストと同じ分のRPが追加で引かれることです。

さらに、一定時間マッチングできなくなる制限もかかります。この時間については、情報が一つにまとまっていません。初期のランク説明では「最初は5分から始まり、繰り返すと最大1週間まで長くなる」とされていました。一方で、最近のシーズンでは10分という報告が多い。今の正確な時間は不明・要確認なので、ゲーム内の表示で確かめるのが確実だ。

ペナルティが免除されるケース

途中抜けしたら必ず罰を受ける、というわけではありません。公式の説明では、主に次のような場合に「ロスフォーギブネス(負けの免除)」が適用されるとされています。

  • パーティの仲間が先に抜けて、残されてしまった場合
  • ランクシリーズ中で初めて、ネットが切れるなどの予期しない切断が起きた場合

ただし、免除の条件はシーズンによって変わることがあります。フォーラムでは「サーバー側のエラーなのにペナルティを受けた」という報告も繰り返し出ている。こうしたケースに対して、EAのコミュニティ担当者が「RPを返すことはしていない」と答えた例もあります。一度引かれたRPは戻ってこないものと考えておいたほうが、気持ちの面でも楽かもしれません。

BANされたときの確認と異議申し立て

書類にペンで記入する手

ここからは、実際にアカウント停止の画面が出てしまったときの対応です。焦ってアカウントを作り直したり、怪しい「BAN解除代行」に頼ったりする前に、次の順番で確認しましょう。

まず確認すること

  1. エラーメッセージや停止の通知をスクリーンショットで残す
  2. EACのBANであれば、表示される参照ID(リファレンスID)をメモしておく
  3. BANされた日時と、その直前に入れたソフトや周辺機器を思い出しておく
  4. 期間付きの停止なのか、永久BANなのかを通知の内容から確かめる

異議申し立ての窓口

Easy Anti-Cheatの申し立てフォーム

EACによるBANには、EACの公式サイトに申し立てフォームが用意されています。フォームでは、送る前にアカウント停止のポリシーを読むよう求められる。参照IDを打ち間違えると正しく調べてもらえないので、入力は慎重にしましょう。申し立てが認められた場合はBANが自動で解除されると説明されています。

EA Help(EAのサポート)

アンチチート以外の理由による処分は、EA Helpから問い合わせるのが基本的なルートと考えられます。ただし、フォーラムでは「申し立てボタンを押してもサポートの選択画面に戻ってしまい、問い合わせが作られなかった」という報告も見られる。手続きの画面がうまく動かない場合もあるので、スクリーンショットを取りながら進めると安心です。

誤BANが疑われるケース

フォーラムには「誤検知だ」と訴える投稿がたくさんあります。エミュレーターや仮想化ドライバー(パソコンの中で別の環境を動かすためのソフト)が原因かもしれない、という書き込みもありました。けれども、これは個人の推測の域を出ません。本当に誤検知だったかどうかは外から見てもわからないのが実情です。

また、「申し立てをしても、アンチチートがBANしたかどうかを確認するだけで終わってしまう」という不満の声もある。申し立てが必ず通るわけではない、という前提で準備しておくのが現実的だと筆者は考えています。

応用編:うっかりBANを避けるための考え方

よくある失敗パターン

BANの話題でよく見かけるのは、悪いことをしているつもりがなかったのに処分された、というケースです。たとえば、次のような行動が挙げられる。

  • 出どころのはっきりしない「FPSを上げるツール」や「感度調整ツール」を入れてしまう
  • フレンドにアカウントを貸して、ランクを回してもらう
  • 安いからといって、非公式のサイトでコインやアカウントを買う
  • 「バレない」と宣伝されている入力変換デバイスを使う

どれも、本人にとっては「ちょっと便利にしたかっただけ」なのかもしれません。しかし、システムから見れば、規約違反のパターンにそのまま当てはまる。不正とは関係ないつもりの軽い工夫が、一番落とし穴になりやすいのです。

総まとめ:行為ごとのリスクと対応

状況 起こりうる処分 取るべき対応 判定
チートツールの使用 永久BAN 絶対に使わない NG
出どころ不明の外部ツール 検知される可能性あり 起動する前に削除する 注意
アカウントの共有・代行 アカウント停止 自分のアカウントは自分だけで使う NG
ランクでの切断 RPの没収・マッチング制限 回線を安定させ、時間に余裕があるときに遊ぶ 注意
仲間が抜けたあとの退出 免除される場合あり ゲーム内の警告表示を確認してから抜ける 比較的安全
身に覚えのないBAN 申し立てで解除される可能性 証拠を残し、正式な窓口から申し立てる 対応

今日からできるBAN対策チェックリスト

ここまでの内容を、すぐに行動に移せる形にまとめました。月に1回くらい見直すだけでも、うっかりBANのリスクはかなり下げられるはずです。

  • ゲームと一緒に動いている常駐ソフトを確認し、出どころのわからないものは削除した
  • アカウントのパスワードを自分だけが知っている状態にしている
  • EAアカウントで2段階認証(ログインのときに追加の確認をする機能)を有効にした
  • 非公式のショップでアカウントやゲーム内通貨を買っていない
  • ランクは時間と回線に余裕があるときだけ遊ぶようにしている
  • BANされたときのために、スクリーンショットを撮って残す習慣をつけた

特に2段階認証は、乗っ取られたアカウントが不正に使われてBANされる、という最悪のパターンを防ぐのに役立ちます。設定にかかるのは数分だけなので、まだの人は最初にやっておくのがおすすめです。

よくある質問

Q1. 永久BANは解除されることがありますか?

正式な窓口から申し立てをして認められれば、解除されることがあります。EACの場合は、認められると自動でBANが解除されると案内されている。ただし、必ず通るわけではありません。

Q2. ランクで回線が落ちたら必ずペナルティを受けますか?

公式の説明では、ランクシリーズ中で初めて予期しない切断が起きた場合などに、負けが免除されるとされています。何度も繰り返すと免除の対象から外れる可能性があるので注意してください。

Q3. 引かれたRPは返してもらえますか?

フォーラムでは、EAの担当者が「RPを返すことはしていない」と答えた例があります。サーバー側のエラーが原因であっても、基本的には戻ってこないと考えておくのが無難でしょう。

Q4. 通報された回数でBANが決まりますか?

通報の回数とBANを結びつける基準は公開されていません。通報はあくまで調査のきっかけの一つであり、具体的な仕組みは不明・要確認です。

Q5. BANされたら新しいアカウントを作ればいいですか?

BANから逃れるために別のアカウントを作ると、それ自体が規約違反とみなされるおそれがあります。まずは正式な窓口で申し立てをするのが先です。

まとめ:BANの仕組みを知って安心してプレイしよう

Apex レジェンドのBANの仕組みは、大きく3つの層に分かれています。アンチチートによる自動の検知、運営による調査、そしてランクシステムの自動ペナルティだ。どの層で処分されたかによって、重さも申し立ての窓口も変わるという点が、一番のポイントといえます。

まじめに遊んでいる人にとって大事なのは、怪しいツールに手を出さないこと、アカウントを他人に渡さないこと、そして万が一のときに証拠を残しておくこと。この3つを守るだけで、ほとんどのリスクは避けられるはずです。他にも気になることがあれば、同じカテゴリの記事も参考にしてほしい。

参考情報

  • Easy Anti-Cheat「Appeal an Easy Anti-Cheat decision」(本記事執筆時点で確認)
  • Epic Games プレイヤーサポート「Easy Anti-Cheatの申し立てについて」(本記事執筆時点で確認)
  • EA公式ニュース「Ranked Series 4 Details」「Ranked Leagues Mode Details」(本記事執筆時点で確認)
  • EA Answers HQ/EAフォーラム Apex Legends 各スレッド(本記事執筆時点で確認)
  • AUTOMATON「ランクマッチで回線抜きをしたユーザーに10000分間のBAN」ほか関連記事(本記事執筆時点で確認)

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この記事を書いた人

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