しかし安心してください。正しい順番とタイミングを知っていれば、引越しは驚くほどスムーズに進みます。本記事では2026年最新情報をもとに、引越し決定から新居での落ち着きまでを10のステップに分け、やること・やる時期・やり方をすべて解説します。
📋 この記事でわかること
- 引越し手続き全体の流れ(10ステップ)
- 「いつまでに何をすべきか」の時系列チェックリスト
- 472人が後悔した「やり忘れワースト」ランキング
- 役所・ライフライン・住所変更の具体的な手順
引越し全体の流れ|10ステップで把握する
引越し手続きは、大きく分けて「引越し前」「当日」「引越し後」の3フェーズに分かれます。全体像を先に把握することで、抜け漏れを防げます。
| フェーズ | 主な作業 |
|---|---|
| STEP 1〜2 引越し決定直後 | 新居決め・解約連絡・業者選定・子どもの転校手続き |
| STEP 3〜4 2週間〜1週間前 | 荷造り開始・転出届・ライフライン停止手続き・郵便転送 |
| STEP 5〜6 前日まで | 冷蔵庫・洗濯機の水抜き・貴重品整理・近隣挨拶準備 |
| STEP 7〜8 当日 | 搬出・旧居明け渡し・新居搬入・ライフライン使用開始 |
| STEP 9〜10 引越し後 | 転入届・マイナンバー更新・免許証・銀行・各種住所変更 |
引越し経験者500人を対象にした調査では、「面倒だったこと」の上位はほぼすべて手続き関係が占めており、「転出・転入届」「ネット回線の手続き」「銀行口座・クレジットカードの住所変更」がトップ3に並んでいます。荷造りよりも行政・民間手続きのほうが精神的負担が大きいというのが実態です。
引越し直後にすべき最優先手続き
引越しが決まった瞬間から、動き出すべき手続きが3つあります。これを後回しにするだけで、費用が数万円増えたり、子どもの転校が間に合わなくなったりします。
賃貸の解約連絡(退去通知)
賃貸物件に住んでいる場合、退去の連絡は原則1〜2ヶ月前までに管理会社または大家さんへ行う必要があります。解約手続きが遅れると、翌月分の家賃が丸々発生するケースもあるため、引越しを決めたその日に連絡することを強く推奨します。駐車場を別契約している場合も同様に、契約書の解約予告期間を確認して早めに動きましょう。
引越し業者の選定と見積もり
引越し業者への依頼は、少なくとも1ヶ月前、繁忙期(2〜4月)は2ヶ月前が目安です。複数の業者から相見積もりをとると費用を大幅に抑えられます。引越し業者選びで重視すべき点は、①料金、②希望日程での対応可否、③作業の丁寧さの順とされており、3社以上の比較が理想的です。
子どもの転校・転園手続き(転出側)
お子さんがいる場合、公立小中学校の場合は在学中の学校から「在学証明書」「教科用図書給与証明書」を受け取る必要があります。保育園・幼稚園は転園先の空き状況確認から始まるため、とくに早期の動き出しが欠かせません。
引越し前の手続き完全ロードマップ
「何を、いつまでに、どこで」——この3点を明確にするのが、失敗しない引越しの鉄則です。以下では時系列順に、各手続きを詳しく解説します。
▶ 引越し1ヶ月〜2週間前にやること
転出届の提出は、異なる市区町村へ引越す場合に必要です。引越し日の14日前〜14日後以内に手続きを行いましょう。マイナンバーカードを持っていれば「マイナポータル」からオンライン申請も可能で、窓口の混雑を避けられます。発行される「転出証明書」は転入届に必要なので絶対に紛失しないでください。
国民健康保険の資格喪失手続きは、転出届と同時に行うのが効率的です。世帯全員分の保険証を役所に返還します。同様に、児童手当を受給中の家庭は「受給事由消滅届」と「課税証明書(所得証明書)」の取得を忘れずに。課税証明書がないと転入先で児童手当の請求ができなくなります。
ライフラインの停止手続きは、電気・ガス・水道それぞれに必要です。
- 電気:電力会社に電話またはネットで停止申請。新居の開始申請も同時に行うと効率的
- ガス:閉栓の立ち会い不要が多いが、開栓は立ち会いが必須。春の繁忙期は予約が埋まるため、2〜3週間前には予約を入れること
- 水道:引越しの3〜4日前までに旧住所の水道局へ連絡。新居は新住所の管轄水道局へ別途連絡が必要
郵便物の転送手配は、472人への調査で「やり忘れて最も後悔した」第1位(15%)に選ばれた手続きです。日本郵便の「e転居」サービスなら24時間ネットで申請でき、申請から3〜7営業日後に転送が始まります。引越し日の1〜2週間前には必ず手続きしましょう。転送期間は1年間、完全無料です。
インターネット回線の手続きは時間がかかるため、とくに優先度が高い作業です。開通工事が必要な場合、希望日に予約が取れないことも多く、引越しが決まった時点で即座に動き出すことを推奨します。マンションから戸建てへの引越しなど、回線の種類が変わる場合は新規工事が必要になるケースがあります。
▶ 引越し前日までにやること
⚠️ 前日の必須作業チェック
- 冷蔵庫のコンセントを抜いて霜取り(食品は計画的に使い切る)
- 洗濯機の水抜き(機種ごとに取扱説明書を確認)
- 貴重品(通帳・印鑑・マイナンバーカード)を手荷物用に別管理
- パソコンデータのバックアップ
- 挨拶用手土産の準備(500〜1,000円目安)
- 引越し業者との最終確認(日時・料金・支払い方法)
冷蔵庫は、遅くとも前日にはコンセントを抜く必要があります。霜が溶けた水分が他の荷物を濡らす原因になるためです。食材は逆算して1週間前から新たな買い足しを控え、計画的に使い切りましょう。
洗濯機の水抜きは機種によって手順が異なります。とくにドラム式洗濯機はドラムの固定も必要なため、取扱説明書を必ず確認してください。
引越し当日の完全マニュアル
旧居でやること(午前)
引越し当日の朝は、「最後の荷物の梱包」「引越し業者への指示」「ライフラインの最終確認」の三本柱で動きます。業者が到着したら、特別に注意して扱ってほしい荷物を現物を見せながら説明し、搬出順の優先度も伝えておきましょう。
電気・ガス・水道は、荷物の搬出が完全に終わってから停止します。電気はブレーカーを落とし、ガスの元栓を閉め、水道の蛇口がすべて閉まっていることを確認します。メーターの数値を写真で記録しておくと、後日の精算時に証拠として役立ちます。
旧居の明け渡しでは、管理会社・大家さんの立ち会いのもと室内の傷・汚れをチェックします。入居前から存在した傷は入居者の負担にならないため、入居時に撮影しておいた写真と照らし合わせることが重要です。国土交通省のガイドラインによれば、通常使用による経年劣化は貸主負担が原則とされています。
新居でやること(午後)
荷物の搬入前に、床や壁の傷・色あせをスマートフォンで必ず撮影・記録してください。退去時の修繕費トラブルを防ぐための重要な証拠になります。
ガスの開栓には作業員の立ち会いが必要です。事前に予約した時間に必ず在宅しましょう。電気と水道は事前申請さえしておけば、当日から使用開始できます。
近隣への挨拶は、10〜18時の時間帯が適切とされています。マンションなら両隣と上下の部屋、一戸建てなら向こう3軒両隣が基本の範囲です。引越し経験者の約7割が挨拶を行っており、タオルや洗剤など実用的な手土産(500〜1,000円程度)が好評です。
引越し後に急ぐべき役所手続き
新居に落ち着いたらすぐに役所へ向かいましょう。複数の手続きを一度の来所でまとめて処理できるため、事前に必要書類を洗い出しておくことが時間節約の鍵です。
転入届(引越し後14日以内・必須)
異なる市区町村への引越しでは、引越し後14日以内に転入届を提出しなければなりません。転出証明書・身分証明書・印鑑を持参します。同一市区町村内の引越しは「転居届」を同期限内に提出します。
マイナンバーカードの住所変更
転入届を提出する際に同時に行うのが最も効率的です。転入届提出日から90日以内に継続利用の手続きが必要で、カード表面の追記欄に新住所が記入されます。2025年3月からは「マイナ免許証」の運用が開始されており、マイナンバーカードと運転免許証を一体化させることで、住所変更も一度の手続きで完了できるようになっています。
国民健康保険の加入手続き
転入届と同時に「国民健康保険の資格取得届」も提出します。2024年12月以降、従来の保険証の新規発行は廃止されており、マイナ保険証または資格確認書で医療機関を受診する形になっています。手続きが遅れるとマイナ保険証への情報反映が遅延する可能性があるため、早急に手続きを行いましょう。
引越し後の住所変更一覧チェックリスト
引越し後の住所変更は、「期限あり」の手続きを優先して進めることが大切です。以下の表で優先度を整理しましょう。
| 手続き内容 | 期限 | 窓口 |
|---|---|---|
| 転入届・転居届 | 14日以内 | 役所 |
| マイナンバーカード住所変更 | 90日以内 | 役所 |
| 自動車・軽自動車の登録変更 | 15日以内 | 運輸支局/軽自動車検査協会 |
| 運転免許証の住所変更 | できるだけ早く | 警察署・免許センター |
| 国民年金住所変更 | できるだけ早く | 役所(会社員は会社経由) |
| 銀行口座の住所変更 | できるだけ早く | ネット・窓口・郵送 |
| クレジットカードの住所変更 | できるだけ早く | ネット・電話 |
| 各種保険の住所変更 | できるだけ早く | ネット・電話 |
| 携帯電話・スマートフォン | できるだけ早く | ネット・店頭 |
| 通販サイト・会員サービス | できるだけ早く | 各サイト |
| 犬の登録変更 | できるだけ早く | 役所・保健所 |
| 印鑑登録 | 任意 | 役所 |
車を所有している方は、住所変更後15日以内に車検証の登録変更が必要です。また、別の管轄の運輸支局に転入した場合はナンバープレートの交換も伴います。車庫証明(自動車保管場所証明)の申請は、登録変更の前に警察署で行うことが必要です。
やり忘れ後悔ランキングと対策
引越し経験者472人への調査で判明した「やり忘れて後悔したこと」トップ5と、それぞれの防止策をまとめます。
- 郵便物の転送手配(15%)——引越しの1〜2週間前に「e転居」で申請する
- 不用品・粗大ゴミの処分(14%)——自治体の粗大ゴミ回収予約は繁忙期に埋まりやすいため早期に手配
- 転居はがきの作成(13%)——引越し前の余裕があるうちに作成・発送を終える
- 銀行・クレジットカードの住所変更(12%)——引越し後すぐにネットで各社の手続きを済ませる
- 通販サイトの住所変更(12%)——よく使うサイトからリスト化して順番に更新する
注意点として、郵便局の転送サービスは宅急便(ヤマト運輸・佐川急便など)には適用されません。通販サイトやサブスクリプションサービスの住所変更は別途必要です。転送手続きをしたからといって、これらの変更をサボらないようにしましょう。
引越し手続きを効率的にこなす3つのコツ
手続きが多くて圧倒されそうになる方へ、経験者が実感した効率化のポイントを3つにまとめます。
コツ①:役所手続きは「一度の来所でまとめて処理」を狙う
転出届・国民健康保険の喪失・児童手当の消滅届はすべて同日に役所で手続きできます。転入後も同様に、転入届・マイナンバーカード更新・国民健康保険加入・印鑑登録を一括処理することで来所回数を最小化できます。
コツ②:「期限あり」と「期限なし」を分けてリスト管理
転入届(14日以内)・自動車登録変更(15日以内)など期限が定まっているものを先頭に置き、銀行・保険などの任意タイミングのものは後回しにする優先度管理が有効です。
コツ③:マイナンバーカードを最大活用する
転出届のオンライン申請、転入届の来庁予約、マイナ保険証の活用、マイナ免許証への一体化など、マイナンバーカードを使うことで窓口手続きの時間と回数を大幅に削減できます。まだ取得していない方は、次の引越し前に取得しておくことを強くお勧めします。
引越しは人生の大きな節目です。手続きを漏れなくこなし、新しい生活を最高のスタートで切り出しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 引越し手続きはいつから始めればいい?
理想は引越し日の1〜2ヶ月前。繁忙期(2〜4月)は2ヶ月前に業者を押さえ、賃貸解約も1ヶ月前に連絡するのが基本です。
Q. 転出届はいつまでに出す必要がある?
引越し日の14日前〜14日後以内に旧住所の役所へ提出。マイナポータルでオンライン申請も可能です。
Q. 転入届の期限はいつまで?
引越し後14日以内に新住所の役所へ提出。転出証明書・身分証明書・印鑑を持参しましょう。
Q. ガスの開栓には立ち会いが必要?
はい、ガス開栓には作業員の立ち会いが必須です。繁忙期は予約が混雑するため、2〜3週間前に予約を入れてください。
※本記事の情報は2026年2月時点のものです。手続き内容・期限は自治体や各種機関により変更される場合があります。最新情報は各機関の公式サイトでご確認ください。